剣々

グランド・ホテルの剣々のレビュー・感想・評価

グランド・ホテル(1932年製作の映画)
3.5
多くの人がここを訪れ、何事もなく去っていく

ベルリンにある超一流ホテル「グランド・ホテル」
人気だったがいまは落ち目のバレリーナ、会社が倒産の危機に陥った社長と彼に雇われた速記者、借金で首が回らなくなっている自称「男爵」、余命を告げられ一生の思い出作りに来た老人と今日も多くの人達が訪れる
そして様々な物語が始まり交差していく

往年の名作も嗜もうと鑑賞
限定された場所で群像劇を描く手法「グランド・ホテル形式」の元となった作品です!
群像劇好きなのですが未鑑賞でした笑

最初にざっと登場人物が紹介され、それぞれにスポットライトが当たりつつ物語が進行していくまさに群像劇!
はるか昔からこういう映画があったことに驚きですよ
複数の物語を上手く進行しつつ交差させる良くできた物語ですね
今となっては古臭さは否めませんが、一体どんな結末を迎えるのか気になって集中できました
終盤の展開にはビックリしましたが、それを踏まえても良くできた話ですね

登場人物も皆人間臭い感じが良いですね!
愛を知り希望を得た女、死を突きつけられ始めて人生を謳歌することを知った男、追い詰められ歯止めが効かなかった男等々
どれも身近に起こりうるようなことだと思います
こういうところも本作の魅力なんでしょう!!

群像劇の本流の一つを知れて良かったです




【雑記】
こういう作品を観ることは教養も深まるし、今観ても楽しめるし良いことばかりかも笑
最近気になる作品は沢山あるはずなのに何を観ようか全然決められない….
こういう機会に過去の名作に触れるのも良いかもしれないですね
剣々

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