次郎

グランド・ホテルの次郎のレビュー・感想・評価

グランド・ホテル(1932年製作の映画)
3.8
いやぁ面白かった。1932年制作の所謂「とある場所」を舞台にした群像劇もののオリジネーターなんだけど、題材も展開も全く古びてない。男爵を中心に交差していく人間関係は人生の縮図でもあり、物語は喜劇でも悲劇でもある。オープニングにおける電話交換手のシーンは人生が交差する様のメタファーだし、上部から撮影されたロビーを俯瞰するシーンは印象的。
当時における大スターを集めていたとされる本作だけど、それにしてもグレタ・ガルポの存在感はやはり破格。もう一人のスター女優であるジョーン・クロフォードとの対比は痛々しいくらいなのに、不思議なほど引きつけられてしまう。
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