キャッスルグレンギャリ

グランド・ホテルのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

グランド・ホテル(1932年製作の映画)
4.0
U-Nextで鑑賞。MGM所属のドル箱スター5人共演、女優の二人に限っては同時にスクリーンに映ることはない、と話題性抜群、当時の映画ファンはさぞかしワクワクしながら劇場に向かったことでしょう。

本作は1932年の作品、サイレントからトーキーに移り代わり、トーキーの作品が定着したころだったと思います。
出演の5大スターはトーキーの荒波を乗り切ったひと(ガルボ、ジョンバリモア)、トーキーの波に乗ってスターになった人(セリフの多い舞台から映画へ進出したバリモア兄弟)と当時の背景は様々。
ジョンバリモアの役は最初ジョンギルバート、ライオネルバリモアの役はバスターキートンが予定されていたとか。
このふたりはトーキーの波に押し流されてしまったスター。

映画の歴史の分岐点に制作された記念碑的作品だと言えるでしょう。