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デス・レース2000年のとぽとぽのレビュー・感想・評価

デス・レース2000年(1975年製作の映画)
3.5
色褪せた今なお衝撃のカルチャーショック!独自性に満ちたウルトラバイオレンス、とことんシニカルでシュールでカオスで不謹慎なオリジナリティでカルト性を築いている。このディストピアには一癖も二癖もあって、しかも案外深く鋭く先見の明に溢れていてエグい機知に彩られている。テンポよくスピード感がありつつ随所の景気も良くコミックブックから飛び出したような車のデザインやフランケンシュタインの設定(手に手榴弾仕込んで握手とか最高すぎじゃないすか?)でキャッチーな毒気や時にセクシーさも兼ね備えた個性。ガジェットと破壊=血祭りと(ブロンド)美女の共演という少年脳内実写化みたいな盛り合わせ。エロとグロを切望する子供みたいな大人が真面目にふざけて精一杯遊んで、やりたい事やったもん勝ち!的な軽快痛快明快なドタバタ喜劇と(カー)アクションとSFのごちゃ混ぜ、尺短いけど高カロリーだからお腹いっぱい。悪名高い(?)究極の摩訶不思議コテコテ・ジャンル映画。『ハンガーゲーム』とかまで通じそうな娯楽、反乱軍、男女?スタローンが格好良い。製作当時の現代に立ち止まるよう疑問符を投げ掛けるよう歴史は繰り返されると言わんばかりに最後の方で繰り返される本作のメッセージは響くし、紛れもない創作性のスパークル、鮮烈さ・激烈。
「優勝しか頭にない」
「競争と殺戮はアメリカの文化だぞ!」
TOMATOMETER83%AUDIENCE63
Death Race 2000 is a fun, campy classic, drawing genuine thrills from its mindless ultra-violence.
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