茜

デス・レース2000年の茜のレビュー・感想・評価

デス・レース2000年(1975年製作の映画)
4.0
まさにカルト映画って感じの面白いものを観てしまった。
自分の中では色んな意味で衝撃度ナンバーワンかも!

年に一度開催されるデス・レースはその名の通り、レース中に人を轢き殺す事により得点が加算される。
男より女を殺せば得点が高く、更に子供や老人はかなりの高得点で、つまり弱者を殺すほどポイントが高い。
この設定の時点でかなりブッ飛んでるんだけど、レースの参加者も黒づくめのフランケンシュタインは勿論のこと、
若き日のシルベスタ・スタローンが居たり、お色気ムンムンのお姉ちゃんが居たりととにかく個性的。
そして彼らが乗る車達も中二病を具現化したような悪趣味デザイン!(私は好きだけど…笑)
そこに残酷なデス・レースに反対するレジスタンスまで絡んできてレースを妨害するからもうハチャメチャ!

レースでは股間をブスリ!頭がグチャリ!車がボンボン爆発したりとやりたい放題だけど、
時代故に作り物感があるのと、何より勢いが凄くて一瞬の出来事なのでそこまでグロくはない。
やってる事も出てくる登場人物も余す事なくバカで、まさにこれぞバカ映画といった感じで私はめっちゃ好きだった!
今こんな映画を作るとなると確実にしょうもない非難を浴びてしまいそうな作風だけど、
人間の暴力性をここまでユーモアたっぷりに表現出来るこの監督って凄い人なのではと思う。
茜