Nacht

初春狸御殿のNachtのレビュー・感想・評価

初春狸御殿(1959年製作の映画)
5.0
オールセットの華やかな和製ミュージカルといった仕上がりで、『初春』と付いているように、かなりめでたい気分になれます。全てのセットがセットと分かるように作られていることもあって舞台を見ているような錯覚にもとらわれます。
一見長回しのワンショットに見える狸祭りの踊りのシーンは、市川雷蔵と女優さん達の共演がことのほか豪華で圧巻です!!
娘狸、姫狸、娘狸が替え玉で演じる姫狸、を若尾さんが演じているんですが、何気にそれぞれ眉毛の書き方も変えていて驚きました。
そういえば、娘狸役の若尾さんのアップが、上戸彩さんを彷彿とさせるシーンがあったなーとぼんやり考えてたんですが、ソフトバンクのCMで祖母役、孫役で出演されてるんですよね。樋口可南子さんと上戸彩さんが親子というキャスティングに、初めはあまりピンとこなかったんですが、若尾さん→樋口さん→上戸さん、の流れで見るとかなりしっくり来るなぁ、と。同じ遺伝子入ってそうなリアルなキャスティングだったんだなぁと今更感心しました。
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