ナツミオ

脱走特急のナツミオのレビュー・感想・評価

脱走特急(1965年製作の映画)
3.5
DVD鑑賞(NHK-BS録画)
昔はTVでよく放映していた作品久々の鑑賞だが面白い‼️

フランク・シナトラが活躍する、列車版、『大脱走』戦争娯楽アクション大作。
ロシア版『脱走特急』とは内容が全く違う、こちらが本家本元の作品。

原題 『Von Ryan's express』

1965年米作品
監督 マーク・ロブソン
原作 デビッド・ウェストハイマー
脚本 ウェンデル・メイズ ジョセフ・ランドン
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 フランク・シナトラ トレバー・ハワード ラファエラ・カラ

内容
第二次大戦末期、イタリアからオーストリアへ移送されることになった捕虜たちの大脱走劇を描いた戦争アクション。
イタリア中部の捕虜収容所に、アメリカ陸軍航空隊のライアン大佐が収容された。やがてイタリア軍が連合軍に降伏し、ドイツ軍は700名に及ぶ連合軍捕虜たちの移送を決行。ライアンはこの機を利用して輸送列車を乗っ取り、行き先をスイスに変更して脱走しようとするが、ドイツ軍の執拗な追撃にあう・・・





以下ネタバレ有り
第二次世界大戦中盤のイタリア戦線。
ライアン大佐(シナトラ)が乗機の戦闘機(P-38)を撃墜されイタリア軍捕虜として収容所に送られるところから始まる。
イタリア軍捕虜収容所内シーンで英軍捕虜が多数の中、ライアンが最上級士官となるが、捕虜の待遇は劣悪で、皆、ボロをまとった身なりから、捕虜全員を素っ裸にさせ火にくべさせて新しい軍服を着用させるシーンが笑える。

捕虜輸送列車を乗っ取り後は、英軍従軍神父がドイツ留学経験者で嫌がる彼を無理矢理、独軍指揮官に仕立てあげ、補給の為、駅に停車してピンチを切り抜けた後の神父のリアクションも笑える。

その後、主要駅で命令書を受取るシーンはまたまたピンチでハラハラ。
その後、そこに居たゲシュタポの1人が列車に乗り込んでくるところも緊張の連続‼️
シナトラとゲシュタポが駆け引きする後ろでの神父の拝み倒す表情とゼスチャーも爆笑。

途中、駅が空襲され列車が走り抜けるシーンは、時代を感じるミニチュア特撮だが、暖かい目で観ましょう!

後半は、大脱走に気付いた独軍も追跡部隊満載列車で追ってくる。
スイスへ向かう列車に独空軍戦闘機が迫る!

巨匠ジェリー・ゴールドスミスの劇伴が出しゃばらない良い余韻。
(猿の惑星、パットン大戦車軍団、パピヨン、LAコンフィデンシャル他多数。アカデミー賞17作品ノミネート。オーメンで作曲賞を受賞)

エンディング少し物悲しい余韻で終わる娯楽作品。
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