中年になっても人と人との関係崩壊にはやはり「性格の不一致」に留まらない「肌の触れ合いの有無」が大きな要素を占めるのね。
もちろん実際には「気持ち」と「身体」の他にも「お金」も「世間体」あるんだけれど。
そうしたことの内で、手っ取り早く代替案を持ってくることができるということで、「からだ」の部分だけでも補填を考えてしまった終盤のやるせないのに喜劇的な展開には、どうにも身につまされる。
今回、大阪でのカサヴェテス懐古上映はこの映画と『壊れゆく女』『チャイニーズブッキー』『アメリカの影』『オープニングナイト』の5本だったけど、『オープニング』の次にこの映画が好きだわ。