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スイート・スイート・ビレッジのsonozyのレビュー・感想・評価

5.0
1985年、チェコ・ヌーヴェルヴァーグのイジー・メンツェル監督作。
『厳重に監視された列車(1966)』とはまた違った魅力のヒューマンコメディ。

プラハ南の小さな農村。
早朝、いつも二人並んで通勤する、農業組合のトラック運転手・太っちょのパヴェクとのっぽの助手オチク。(このビジュアルの二人です)
オチクはパヴェクの歩調に合わせるようにスキップ入れたり。
冒頭のこのほのぼのシーンからやられます。笑

オチクは両親を亡くした家にひとり暮らし、知的障害を抱えているため、叔母が世話をし、パヴェクが上司兼父親代わり。
しょっちゅうドジをするオチクだが、ある日、よそ見していて別荘族の門柱を壊してしまい、パヴェクはもう面倒見きれん!コンビ解消だ!と激怒。

粗野な運転手トゥレックとのコンビにさせられそうになるオチクは、たまたまプラハ市の推薦の機会を得て、プラハに引っ越し新たな仕事に就くことになるが・・・

美しい風景の中、詩を詠みつつ運転していつもクルマを木にぶつけちゃう村の医者ドクトル。
若い畜産技師と密会を重ねるトゥレックの奥さん。
といった脇役も楽しい。

ユーモラスであったかい、"ベスト・オブ・ほっこりムービー"に出会えました。
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