このレビューはネタバレを含みます
甘くてほろ苦い、秋にぴったりな大人の恋愛物語。
全く関係ないけども、SZAが歌う同じ名前の曲があって、去年の秋は毎日のように聞いていたものだから、タイトルで惹かれて鑑賞。
とても純粋で非日常的な恋愛を過ごすことで、変えられないと思っていた毎日から抜け出し、モノの見方、考え方、生き方そのものまで染まって変わっていく。
そんなことをするのは、若い頃だけだと思ってた。
でも多分、大人になっても、恋は力をもって人を変えていき、強くさせてくれる。たった1ヶ月でも、それはまるで特効薬のようによく効くんだね。
物語の最後はある意味オトナの決断で、夢のように上手くはいかないけれど、きっとそのあと別々の道を歩む2人にとって、なくてはならない11月だったはず。
悲しいことも上手くいかないことも沢山あるけれど、しなかった方がいい恋はきっとないし、全てがちゃんと生きる力になっていると思う。
エンヤの歌が美しい2人を優しく包んで、映像がバラ色に染まるような錯覚におちた。