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ニュー・シネマ・パラダイスのmeiのレビュー・感想・評価

3.3
小さいがずる賢い子供(トト)と教会で映画を流す仕事をし続ける大人(アルフレード)という2人が友だちであるというすこし特殊な感じが魅力的だった。

一般的に考えると、大人がいつも偉くて教える側で、子供は教えられる側なんだけど、この物語の中ではそうじゃない。二人の関係は、映画に関係することではアルフレードが教える側で、学校や勉強のことではトトが教える側になる。また、トトの大人の言うことを聞かない性格や狡がしこさは、大人と子供という上下関係を無視している。このような要素からトトとアルフレードの関係のバランスがとれて、同等な立場で友だちとして違和感なく見ることが出来る。

同年代の友だちに焦点を当てたものではないからこそ、2人がお互いから気づきを得たり、助け合ったり、かと言っていつも無償で協力的なわけではないというやり取りがあって、魅力なんだと思う。
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