のすけ

ニュー・シネマ・パラダイスののすけのレビュー・感想・評価

4.2
数十歳も歳が離れた友情
歳に縛られない友情とか愛情ってなんでこんなに美しく映るんだろう
レオンと似てるなとも思った

そもそも映写に関するシーンは映画が好きな人にはたまらないだろうな
自分は生まれた時からデジタルが当たり前で
今映画館で働いてるけど見るのはデジタルの映写機
生まれてくる時代が違えば映写技師目指したかったな

トトが映画、映写に夢中になってアルフレードに付き纏ってるのが可愛くて、共感できて、でも、自分も少年時代にトトぐらい夢中になれる何かが欲しかったなって嫉妬したりもする

アルフレードとトトの関係はアルフレードがトトの面倒を見てあげる一方的な関係じゃないのがまた良い
トトは教養がないアルフレードに勉強を教えるし、なんなら命を助けてる
歳は大きく違うけどその関係は双方向で成り立っている

地元を抜け出して都会に飛び立つようにトトを焚き付けるアルフレードに心持ってかれた
寂しいし、成長したトトにも会いたいだろうについに死ぬ瞬間までトトに連絡しなかったアルフレードはめちゃくちゃ素晴らしい精神の持ち主なんだろうなって思う

アルフレードの「ノルタルジーに惑わされるな 自分のすることを愛せ」は心に焼き付けていこうと思います
のすけ

のすけ