いぐあな

ニュー・シネマ・パラダイスのいぐあなのレビュー・感想・評価

5.0
優しさしかない。
命をかけて映画を愛する人たちを描いた、映画愛が詰まった映画。

第二次世界大戦直後、
まだまだ戦争の傷跡が色濃いシチリアのはずれ、ジャンカルド村。
多くが労働者層である荒っぽい村人たち。
そんな村のみんなで喜怒哀楽を共有し、彼らの青春であり、人生そのものであった映画館。
唯一の娯楽の場であり、皆が平等で人間らしくいられた場所。
貧しくも皆が繋がり心が豊かだった時代。
そこで生まれた一つの絆の物語。
トトにとってアルフレードは親友であり父であり、
アルフレードにとってもトトは親友であり息子であった。

涙なしにいられない、ラストシーン。
映像と音楽だけで、こんなに心を震わせることができるのか。
守られた約束。最後の贈り物。
全てが愛に溢れてる。

劇場版が好きすぎて、完全版を観ることが未だできない。

慈しみの心溢れる、素晴らしき監督と作曲家。
ジュゼッペ・トルナトーレとエンニオ・モリコーネ。
この映画を作ってくれたことに、何よりも感謝したい。

Fine.
いぐあな

いぐあな