Jaya

ニュー・シネマ・パラダイスのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ズルいです。このラストはズル過ぎます。絶対涙ドバドバじゃないですか。余りにズルい!

トトとアルフレードの友情の物語。心を通わせていく様子が文句のつけようのないバランスで描かれます。心の動きに合わせて、無駄だと思うようなシーンやカットが全く浮かびません。そして心に刺さる台詞の数々。全編通して、突飛さは全くないのに、一切平凡さを感じさせない。お手本のような脚本じゃないでしょうか。観賞する年齢によっても心に残るシーンが違ってきそうです。

三人のトト、全員素晴らしいハマりっぷりでした。幼少期トトの映画少年の少し寓話的でもある表情、青年期トトの純朴さから抜け出して行くさなかの雰囲気、壮年期トトの成し遂げた者の佇まい、全て素晴らしい。ラストでフィルムを観るトトの表情の変化は思い出しただけで鳥肌が立ちます。
それだけでなく、アルフレードはじめ、他の役も全員完璧と言って良いようなハマり方してたんじゃないでしょうか。
個人的には「お前ともう話したくない、お前の噂を聞きたい」のくだりが最も印象的でした。

冷静に評価してみようとしても、映画好き、という自分の前提を外させてくれない、とてもズルい映画です。
人間であれば誰もが素通りできない普遍的な何かを、見事な物語で描き出した、掛け値なしの傑作だと思います。