このレビューはネタバレを含みます
スペシャル後のシリーズ第７作。
釣りバカ映画史に残る大事件が…
みちこさん役が石田えりから浅田美代子に変更！
ハマちゃんと結婚した経緯も社内結婚となり
キャラクター含め若干の設定変更がある。
浅田美代子に合わせての事だろうか。
これ以降みちこさんの役割が
物語の添え物程度になってしまったのは
これまでのファンとしては大いに残念。
そして草森秘書役も角野卓造に変更。
もちろん上手いのだけれど…
これまで演じていた園田裕久の飄々とした
小市民感がとても良かったからこれまた残念。
営業三課・戸川純の卒業や
チーム重役に竜雷太が参加など
お馴染みのキャストに大きな変更があった
シリーズのターニングポイント的な作品。
メインストーリーは…
福井県で出会った謎の美女とスーさんが
ひょんな事から東京で再会。
浜ちゃんに嘘をついて２人こっそり
釣りに出かけるがコレが大喧嘩の種に。
名取裕子夫婦の離婚から復縁まで。
ハマちゃんスーさんが何ら影響しておらず
夫婦問題が全くの別軸で話が進んでいくので
やり取りや人間ドラマが物足りない。
名女優・山岡久乃もショット出演感で
西田敏行との絡みが見たかった。
ストーリーの柱である仲違いも
「そんな事で大喧嘩に発展する？」
という違和感・ご都合主義があるけれど…
浜ちゃんとスーさんが喧嘩しているシーンは
２人のアドリブ混じりのやり取りが巧みで
何度見ても面白い！
酔っ払っているスーさんに絡む浜ちゃん
社長室で涙ながらに訴える浜ちゃん
笑いと哀愁…
今作には西田敏行の名優っぷりが
ふんだんに出ている！
FAXで詫びを入れるスーさんもいじらしい。
キャストの変化によって作品の空気感が
変わっていくが…
浜ちゃんスーさんの安定感ある笑いは
健在と思わせてくれる１本。
ナイスカット
戸川純がシリーズ卒業のシーンに
社長室含め時間を割いている。
絶対的に必要というシーンではないが
スタッフの愛を感じる。
