しろくま

トランスポーターのしろくまのレビュー・感想・評価

トランスポーター(2002年製作の映画)
3.7
《自らに掟を課すプロの運び屋》
高度なドライビング・テクニックと格闘技術を身に付け、どんなワケありな依頼品も目的地まで時間通りに運ぶ裏社会のプロの運び屋の活躍を描くジェイソン・ステイサムの代表作。

その掟というのが〝契約厳守〟〝(依頼人の)名前は聞かない〟〝依頼品は開けない〟の3つ。自分に厳しいゴルゴ13のようなプロ中のプロかと思ったら、客が頼んでも掟を盾にごねる融通の利かないどうしようもない奴で、銀行強盗を逃がすという依頼を受けたのに契約人数より一人多く乗ってきたからといって、車を出さないのって何なの?定員オーバーの人数だったら断ってもいいけど、結局、契約人数にするため一人殺して路上に放り出したから、そっから身元がばれて全員逮捕ってアホ過ぎる。

その後も〝依頼品は開けない〟って言っていたのに速攻で中身を見ちゃうし、依頼品に逃げられちゃうし、ちっともプロっぽくなくて、まるでコメディ映画。そもそも、なんで女の子をバックに詰めて運び屋に頼むのかが意味不明。口封じをするためにあそこまでする手間を考えたら自分達で運んだほうがよっぽど効率的なんだけど…。それにあの女の子の正体を考えたらなおさら雑に扱い過ぎるよね。

ただ、カーアクションは素晴らしく、スリルとサスペンスがフルスロットルで加速するっていう爽快な映画。

視聴メモ:2023.02.16/036/GYAO(字幕)
しろくま

しろくま