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若親分兇状旅のmitakosamaのレビュー・感想・評価

若親分兇状旅(1967年製作の映画)
3.4
スカパーにて。若親分7作目。

海軍時代の同僚が割腹自決で死んでいる所から始まる今作。
その死の真相を探るのが、我らが若親分・南条組二代目の南条武(雷蔵)ですわ。
あからさまに怪しい、ウロチョロするヤクザ。そして南條と同じ元海軍で事業家になった男。まぁこいつ等が自殺に追い込んだことは容易に想像がつく。
だがその詳細が判らない。コレを説く為のミステリ仕立てになっている。

そこで、敵か味方か謎の美人土方頭領に江波杏子。無頼漢を仕切るなかなか男勝りな格好良さ。

更にヒロインに、都はるみ!!!死んだ海軍士官の行きつけの飲み屋の娘。
将来は東京で歌を唱いたいと夢見る。居酒屋でもメッチャ唱う。伴奏付きで歌う。

南条含め海軍士官みんなが世話になるお寺の住職に加藤嘉。
伊丹十三のタンポポで先生と呼ばれていたおじいさん。ここではもうちょっと生臭坊主感が出てる。でも凄い味のある役どころ。今作で一番良いキャラかも。

武器密輸の為の船の売買が絡む事件と判り、南条武も大暴れ。そこそこの人を斬ってるね。警察に自首しにいく所で終わる。
だが都はるみがどうなったかは不明のママ。
さて次回が若親分シリーズ最終作。どうなるかな?ワクワク。
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