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海底軍艦のefnのレビュー・感想・評価

海底軍艦(1963年製作の映画)
3.9
 何をするにしても段取りを組んでいるのが良い。発進するにも各部点検の点呼、いちいちドックから浸水部に移動して水入れて、やっと発進。飛行機のように離陸すればいい、とも考えることはできるが、潜水艦である以上は、あるいは組織の持ち物である以上はそうせねばならないのだ、という軍隊ならではの説得力がある。海底に潜る際も潜水服を着たあとで水を入れて減圧しているし、飽和潜水について何か発展があったのだろうか。
 台詞も軍隊臭さ、段取り重視の役所仕草が充実していて、田島義文がそれを体現している。初台詞の「認識番号」から敬礼までの流れるような、それでいてきっちり型にはまった動作が素晴らしい。
 伊福部昭についてはもう何も語るまい。偉大だ。
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