タッチは軽いが内容はヘビー。
当時の英国男女を悩ませていたであろう深刻な問題を、がっつり盛り込むぞという気概が、良い。
アルフィーは若い女から熟女まで、好奇心も丸出しに食い散らかしていく。
また自分にも相手にもステイタスなど求めない豪胆ぶり、打算のなさが清々しい。
クレーンを使う、役者と共に走る、大乱闘を茶目っ気たっぷりに活写するなど撮影はチャレンジ精神旺盛。
マイケル・ケインに常時客観的な一人称ナレーションを兼ねさせているのも、面白い。
バカラックの同名曲が主題歌となっている。歌唱は意外にもシェール。