レベッカ(1940年)アルフレッド・ヒッチコック監督作をNHK-BSで鑑賞。監督初のハリウッド作で、唯一のアカデミー賞受賞作。
2020年、Netflixのリメイク版を見ていたので理解しやすかった。
わたし役のジョーン・フォンテインの可憐で繊細な美貌は、追い詰められていく役柄に最適。(本作でアカデミー主演女優賞を獲得)
じわじわと追い込んでいく演出もよく出来てる。
舞台をマンダレーに移してからは、不穏な雰囲気に満ちており、ダークな劇伴が不安感を余計煽る。家政婦ダンヴァース夫人の無表情&仏頂面キャラは本作の方が強烈。
レベッカという麗しき素晴らしい前妻が実は腹黒い人間というのも当時は衝撃的だったのでは。
劇中、何度も姿を表す”R”の刺繍が不気味であり、ラストの燃え尽くされるショットはホラー映画のよう。
80年前にこんな映画を監督したヒッチコック監督はやはり巨匠である事を再認識した。