HarukaFukuda

レベッカのHarukaFukudaのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.5
ヒッチコックのアメリカ時代一作目。
古典サスペンスの傑作といってもいいんじゃないでしょうか。

【わたしのツボ】
・主人公の名前は出てこない「わたし」
・ダンバース夫人の圧倒的なキャラクター
・登場しない「レベッカ」の存在感
・後半の二転三転するハラハラ展開
・ラストシーン

近代映画の礎ともなるいろいろな作風が垣間見れる「レベッカ」でした。
最近話題になった邦画で「桐島、部活やめるってよ」も、登場しない圧倒的存在感を誇る「桐島」に振り回される同級生たちのリアルな群像劇でしたが、これは登場しない前妻「レベッカ」の存在感に怯える新妻の話。
見えない存在感で「わたし」を追い詰める「レベッカ」と、冷ややかな態度と言葉でじっくりと追い詰めていく実在のダンバース夫人。
このじりじりとしたかんじが、主役のジェーン・フォンティーヌと一緒に観る人に焦燥感を与えますよね。それが頂点に達するパーティーの夜の「レベッカ」のベッドルーム。あれは怖い。映倫あるから過激な映像はないのに、あのダンバース夫人はホラーよりもホラー。

ここまで「レベッカ」に追い詰められながら、マキシムの愛にも不安を感じていた「わたし」だったが、誤解がとけ、ふたりは真実の愛を改めて誓い合う。
でもそこで終わりじゃないのがこの映画なんだよね。そこが素晴らしい。このひと盛り上がりでもじゅうぶんなのに、まだまだこの先が面白い!

そしてあの圧巻のラストシーン。1940年代でこんなシーン撮れるんですか。「市民ケーン」を彷彿とさせる素晴らしい映像だった。