kazu1961

レベッカのkazu1961のレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.8
「レベッカ」
原題「Rebecca」
1951/4/7公開 イギリス作品 2017-197
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1960年代以前ランキング46位 再鑑賞
アカデミー賞作品賞再鑑賞シリーズ
1941年第13回 アカデミー賞作品賞

ヒッチコックのアメリカ初進出の秀逸なサスペンスです。
モノクロで各キャラクターの特徴を十分に引き出し、序盤の微笑ましい恋愛作品から中盤以降は一転、ホラーのイメージさせ感じさせる演出が見事です。
とりわけ家政婦のジュディス・アンダーソン演じるダンヴァース夫人の存在感は特筆です。ダンヴァース夫人は登場する際に歩く描写はほとんどなく、気付くと主人公の近くに立っています。これはもちろんヒッチコックの演出で、幽霊のように突如現れるイメージを繰り返すことで、ダンヴァース夫人が亡きレベッカに取り憑かれた、主人公と対峙する側の存在であることをヒッチコックは強調しています。
そして最後には更なる結末が。。。
アカデミー賞作品賞納得のサスペンスです!

ヒッチコックが「風と共に去りぬ」で知られる名プロデューサー、デビッド・O・セルズニックに招かれ製作した、アメリカ進出初作品。これまでの監督作とは異なりユーモアが少なく、反面イギリス映画のスタイルが引き継がれた映画である。アカデミー作品賞受賞。
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