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ビフォア・サンセットのshinoのレビュー・感想・評価

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
3.8
ビフォアシリーズの2作目。

ウィーンでの出会いから9年経って、パリで再会したふたり。

…え?9年…?!
約束していた半年後に、同じウィーンの駅で会った感じではなく?と思ったけど、会えたのか会えていないのかもちゃんと解明される。

その日のすべてを鮮明に保存しておきたくて、作家になったジェシーはセリーヌとの1日を本にして出版する。パリでのサイン会の知らせを見つけ、ひっそり書店に出向いたセリーヌとの突然の再会。
夕方の飛行機でジェシーがNYに帰るまでの束の間の二人のおしゃべり…(*´︶`*)

人生に希望と葛藤を持った悩める若者だった二人がすっかり歳を重ねて、話すテーマもどこか悟ったような…良くも悪くも大人になってしまった二人(´-`)

お互い家庭があったり恋人がいたりするけど、どこか歯車がうまくかみ合っていない気がするのは、やっぱり一緒にウィーンで過ごした日が忘れられないから…!
ストレートに気持ちを伝えるというよりかは、どこか他人事のように相手にぶつけているような…9年前の様にまっすぐに見つめ合えない二人が何とももどかしいー…!!
ああ大人になんてなりたくない(´-`)笑

パリの街を観光船で眺めるシーンのセリーヌの一言一言がほんとにキレイ。
「人の細かいところを見てしまって、それに感動して忘れられなくなるの。人はそれぞれ美しくて特別なものだから。9年前あなたのひげに赤毛が交じっていて、別れの朝それが太陽の光で輝いてたわ。」
ヒゲすら美しくて忘れられない特別なことに変えてしまえるセリーヌの感性がキレイだこと…

結局、ジェシーは飛行機に乗ったのかどうなのか…!笑
3作目が楽しみー!
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