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ビフォア・サンセットのnattyan9のレビュー・感想・評価

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
4.5
『ビフォア・サンセット』 ★★★★
 
エグい。
ジュリー・デルピーの
エスプリとキュートさがエグい。
(脚本としても参加)
 
演技もさることながら、
今回は、構成がすごい。
自然だから、見落としがちだけど、
展開が凄い。
巧い、巧いなぁ。
(デルピーは後に、監督もする)
 
何がいいかって、
エスプリ。会話の知性。
ジュリーみたいな会話が出来る
女性って日本にいない気がする。
(知性と色気がある)
(絶対数が、少ない気がする)
 
 
 
 
ps.
ネタバレになるので、
これ以上書きようがないー(悔)
 
 
ps.
好きなセリフが一杯あった。
 
女「共産主義の国に行ったの。
 最初は、退屈だったわ。
 でも、じきに自由を感じた。
 心穏やかで、
 何か買わなきゃっていう
 強迫観念がないのよ」
 
男「大切なのは、”今”だ。
 若い時、バンドを組んでた。
 でも、メジャーデビューを
 するだとか、
 ”先”しか見てなかったんだ。
 今、そのバンドは、
 影も形もない」
 
女「環境問題で色んな国に行ったわ。
 でも、悲しいことに、
 世界をよくする献身的な人たちには、
 野心がないの。
 ただ、人助けを楽しんで、
 今を生きてるの」
 
男「なぜ、そんなことをしたのか
 分からない。
 おそらく、理想の自分像のためだよ。
 本当の自分を殺してでも、
 それを実現したかった」
 
 
 
女「なぜか、小さなことが
 心から離れないの。
 例えば、
 あなたの眉間の皺。
 例えば、
 太陽の光を受けて、
 あなたの赤毛の髭が輝いてたこと。
 それで、どうこうって
 言うんじゃないけど、
 意味のあることじゃないんだけど、
 とにかく・・・
 何て言うか、
 そういうことが愛しかった」
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