ちゃんみな

ビフォア・サンセットのちゃんみなのネタバレレビュー・内容・結末

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラブストーリー


前回から9年後、ジェシーとセリーヌは32歳。セリーヌとの出来事を本に書き、ブックツアーでパリに来たジェシー。その会場に現れるセリーヌ。ジェシーが飛行機に乗るまで(サンセットまで)の2人の姿が描かれる。9年前の半年後、あの場所へ行ったのか、答え合わせをしたり、いつも通り前作通り恋愛哲学を繰り広げる2人。カフェに入って、公園を歩いて、船に乗って、タクシーに乗ってセリーヌの家に。セリーヌの部屋でセリーヌ作詞作曲の歌を聞いて、セリーヌが好きなアーティストの真似をしながら『飛行機に遅れるよ』って言っておわり。


9年前の半年後の答え合わせ、切ないね〜〜。セリーヌはおばあちゃんが亡くなってお葬式で来れなかったのでした。一方ジェシーは待っていたそう。せつな〜〜〜〜〜。


答え合わせの後、なかなか現在のお互いのことを聞かないし、話さない2人がもどかしかったね。回り道回り道の会話。リアル。本当は何よりもそれが気になってるはずなのに。


ジェシーは結婚して子供もいるけど妻を愛せないと言う。セリーヌは恋人がいるけどジェシーのことが忘れられない。未だにお互いに強く惹かれあっている2人。この状況、相手が既婚者なので、どう考えてもセリーヌから押せない。ジェシーも明らかにセリーヌに想いを寄せてるけど、ちょっと受け身気味。なんだよ触られたら溶けるって!!!


心はお互いを求めてるけど、踏み出せない、そんな2人。踏み出しても後悔するし、踏み出さなくても後悔する。そんな狭間にいる美しい瞬間の映画でした。


9年前の半年後、あの時会えていたら人生は確実に変わっていた。


今回も出ました、セリーヌ先輩のお言葉。『付き合った人全員が大事な人で、それぞれ大事だから。だれも代えられない。その穴は埋められないの。それぞれの人の細かいところが美しくて忘れられない。』だから付き合うことに慎重になると、!!!!全くを持ってその通りだと思います!!!!大共感!


もう一個、『若い頃は、たくさんの人と繋がれると思っている、本当はその繋がりはほんの数回しかないのにね。』アーーーーーー、なるほど、勉強になります!!!


ラストがどうなったの?!とかどうでもいいんですよ、いや、どうでも良くはないけど。もう冒頭でジェシーが言ってた通り。ロマンチックな人はくっついたと思うし、シニカルな人はさっさと空港行ったと思うのよ、もう自由よ!フリースタイル!まあ答えは次作出てるんですけどね!


2004年 アメリカ リチャード・リンクレイター