ガブXスカイウォーカー

刑事ジョン・ブック/目撃者のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.6
初見は『日曜洋画劇場』1990年9月30日の放映だから、今回は28年ぶりの鑑賞。

邦題が『刑事ジョン・ブック/目撃者』(原題は『WITNESS(証人)』)なのでよくある刑事ものかと思いきや、序盤はサスペンス、中盤は電気もないアーミッシュの村での素朴な生活、クライマックスは再びサスペンスとなっている。淡々と描かれる、優しい村人たちの情景は、現代人が忘れつつある絆の大切さを思い出させてくれる(アーミッシュの規律はすごく厳しいけど)。
またハリソン・フォードとシングルマザーのケリー・マクギリス(パイオツもろ出しもある)が惹かれあう恋愛ドラマは素敵だ。
ハリソン「君を抱けばここに居つくしかない」
ケリー「・・・・」
ハリソン「それとも一緒にここを出るか?」
ケリー「・・・・」
  立ち去るハリソン。
ケリー「!・・・(呼び止めようとするが、思いとどまる)」
互いに愛し合っているのに自分の世界を捨てられない二人が切ない。
さらにラストに至っては二人にセリフはない。ただ目だけで別れを言う。いつもの俺なら退屈して寝てしまうところだが、今回は最後まで見入ってしまった。『スターウォーズ』や『インディ・ジョーズ』などもいいけど、こんなハリソン・フォードも悪くない。