このレビューはネタバレを含みます
鑑賞回数: 3回目
テーマ
歪んだ愛。人間の不確実さ。
印象に残ったシーン
男が今話しかけている女に「あなたが死んだ」と言った後、「この終わり方じゃダメだ」と言い、違う話を始めたシーン。
感想
1回目の視聴では全く意味が分からず、雰囲気だけの眠い映画だと思った。映画について調べ、2回・3回と観るうちに物語の全容を掴めた。往年のココ・シャネルがデザインした衣装が、衣装としての役割を超越しているという指摘、ニムというゲームが、男が正夫を超えることが出来ないというメタファーに偶然なっているという点も面白い。
女を自分のものにするために、洗脳まがいの行為に及ぶ男や正妻に情熱や愛が無く、daily tasksに勤しむ夫など、気味悪さがあったものの荘厳なバロック調の建物や音楽によってうまく調和されており芸術としての完成度が高かった。
観たきっかけ
ヒトに勧められた。