ルイ・マルの半自伝的な作品。
後半の展開があまりにも衝撃的で容赦ない。
そこに至るまでは、戦時下とは言え遊びたい盛りの悪ガキどもの他愛のない青春、と言っていい流れでゆっくりと流れていくんだが、その中でもボネの何気ない言動や神父の気遣いなんかにも隙のない細かい仕掛けなんかが散りばめられている。
こう言う瑞々しい青春と自分は無縁だったから、あまり好きになれないかなあ…って思いながら観てたんだが、そこに至ってからは目が離せず。
史実ベース、尚且つそこまで予想外な展開でもないのに、「ここまで酷くはないはず……」と言う期待は見事に打ち砕かれた。
「ここまで酷かった」んだ。
最序盤のクレジットで、ある意味強烈なネタバレしてるんだがなあ……