大戦末期のドイツ占領下のフランス。主人公ジュリアンは寄宿学校で親元を離れて暮らしていたが、ある時に転入生ボネがやってくる。それは学校が偽ってかくまったユダヤ人の少年だった。寄宿学校の生活や、忘れられない記憶として実際の事件をもとに作った映画。演じた少年たちも素晴らしい演技だしシューベルトの即興曲もはまっている。
ドイツ憎しなのは仕方ないが、途中で母と入ったレストランの場面はそういう図式化を許さない。当時はドイツ協力者もいて、市民からは同じぐらいに嫌われていたはず。
ルイ・マルが映像化するために長い歳月が必要だったのだろう。