ルイマル監督の少年時代を基にした自伝的作品。
とても素晴らしい作品です。
ドイツ占領下のフランスの寄宿学校に通う子供たちの物語。
背景に「戦争」という影はあるものの、ここでメインとして描かれるのは、少年たちの瑞々しくも荒々しい不安定な思春期の心情。
ジュリアンは自分よりも頭が良くてピアノも上手い転入生ジャンを嫉妬からか、ちょいちょい突き放すような態度をとります。
それと同時に尊敬や憧れの感情もあるのではないでしょうか。
本当は仲良くしたくて興味津々。
夜中にこっそり2人で千夜一夜物語(官能小説)を読んだり、2人でピアノを弾くシーンは心がほっこりしてきます。
チャップリンの観賞会のシーンもめちゃめちゃいいです。
ていうかチャップリンを生演奏付きで観賞出来るなんて羨ましい!
この平和な部分だけをずっと観ていたい。。
が、そうもいかず、、
子供たちにとって現実味のなかった「戦争」が現実味を帯びた時、子供時代の思い出が一瞬にして悪夢に変わります。
子供の目線で描かれる戦争の恐怖。
本当に恐ろしくて、グサグサ胸に突き刺さるものがありました。
観終わってじわじわ涙が、、
これは寝る前に観るもんじゃないですね(ToT)