このレビューはネタバレを含みます
ナチス占領下のフランス。フランス人少年ジュリアンがユダヤ人の少年と寄宿学校で共に過ごしたときの記憶。
寝食を共にする子供たちはお互いに仲良くなるのも早い。一緒に遊んだり、二人でこっそり本を読んだり、時にはケンカをしたり。
そこに人種の壁は無い。
子供と大人の価値観の違いは、一体いつから顕著になっていくのだろう。
子供たちが安心して過ごせるはずの学校に現れるナチスの軍人。その時の違和感が半端無い。
軍人がユダヤ人の子供を捜すときの横柄な態度に嫌悪感を抱く。
ユダヤ人の子供はホロコースト時代に150万人殺害されたという。ナチスは本気でユダヤ人の根絶やしを計画していたのかと思うとゾッとする。
『さよなら子供たち』というタイトルはあまりにも切ない。