さよなら子供たちの作品情報・感想・評価

「さよなら子供たち」に投稿された感想・評価

こどもの日だったので本作を観た。
寄宿舎で大人たちの目を盗み、わちゃわちゃする子供らの雰囲気がいい。
説明やセリフよりも表情で語りかけてくる。
泣けた。
戦争というと戦闘シーンがイメージされやすいが、戦争がある世界の日常が描かれていて面白い。ドイツ軍が街にいる場面、料理屋でユダヤ人は禁止だとユダヤ人が責められる場面等、市民の生活が戦争に影響されているのが伝わる。友人を見つめるシーンは戦争の残酷さを物語っている。
なぜユダヤ人というだけで命を奪われなくてはいけないのか。
映録助

映録助の感想・評価

3.2
男ばかりの寄宿舎で風呂もなかなか入れないって、臭そうやなあ。
そのくせやたら猫みたいに取っ組み合いの喧嘩するし。
この話は一体どこに向かおうとしているんだ?と思いながら見続けると、ラスト急展開。すごい。
みっち

みっちの感想・評価

3.8
戦争中の閉鎖的な生活の中で、チャップリンの無声映画と音楽を掛け合わせたものを先生も生徒も皆が楽しそうに見ているシーンはどこか救いがあり、とても印象的。画面を見ているだけで空気的にも感情的にも重寒くなる。でも男児たちはしっかり生きているということを終始見せられ、ほのかに暖まる作品。自伝だったとは知らなかった。この時代を静かに生きた人たちを想うと身に沁みました。

このレビューはネタバレを含みます

冬の寒さと山の暗さ怖さが無機質で、どうしようもなく抗えないもののように見える。ドイツ兵も無機質で怖く、通ずるものがあるのかな。

子ども目線で描かれる戦争は、戦闘シーンも爆発も銃撃もなく静かなもの。ジュリアンが経験したことが映されていて、BGMは劇中で演奏される楽器やうたのみでリアルな寄宿舎の生活感がよく伝わってくる。
戦況も分からないしなぜユダヤ人が迫害されるのかも分からない。でも子どもが知りうる世界の中にも、戦争はあった。

男の子だけだしまだ10代前半だろうから、あのわちゃわちゃしたやり取りはあるよね。けっこう激しめと思うが…常に半ズボンだからなおさら痛々しい…。まぁあの年代なら多少のケガなんてお構いなしだろうけど。
子どもたちやり過ぎだろ、とジョゼフには途中まで同情していたが、最後に繋がる展開だったのか。にしても反ナチスで慈悲の心を説く校長が、貧乏なジョゼフにだけ厳格過ぎるかなと感じたが、正しいことを行うという信念に反するからなのかな。

保健室の先生の「義務よ!」という叫びが、本当にどうしようも無い状況を表していて切ない。そしてラストでの神父さんのセリフと、短いナレーションは本当に悲しい。
悲しいし空しい
U子

U子の感想・評価

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2021/06/17
こやち

こやちの感想・評価

4.5
第二次世界大戦中ドイツの占領下にあったフランスのパリ郊外の寄宿学校。ユダヤ人という身元を隠して匿われるボネと主人公ジュリアンの友情と別れを描く。巨匠ルイ・マル監督の半自伝的作品。

戦時中ドイツ占領下とは言え、屈託の無い少年たちの寄宿学校の生活。多少の小競り合いや校則違反も少年の日々を彩る思い出。しかしその中にもこの脆い調和の破綻ヘの予感が垣間見える。
感受性が強く母親との別れに涙し時々オネショしてしまうくらいのまだまだガキンチョだったジュリアン。家族とも別離し一人隠れて生きざるを得ない大人びたボネ。先生やボネが去った日にジュリアンは少し大人になったのかもしれない。それにしてもジュリアンは美少年ですね。

宝探しをしていた森はパリ郊外のフォンテーヌブローの森ですね。木立の間に奇岩が累々としていてボルダリングのメッカです。あの岩の隙間をうろついていたので、懐かしくてちょっと気が散ってしまいました。
ナチス・ドイツ占領下にあったフランスの寄宿学校でジュリアンは転校生ボネと仲良くなる。子供達の目線で描かれる戦争を見ることが出来る。ボネの悲しい正体と戦争の恐ろしさが印象的。「さよなら子供たち」と言った神父の顔は忘れられない。
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