広島カップ

ウインドトーカーズの広島カップのレビュー・感想・評価

ウインドトーカーズ(2002年製作の映画)
2.9
盛大な爆発シーンとスローモーションを連発して迫力を強調して来ますがなんとなく雑な戦闘描写。
米兵が撃ちまくるショットの後に的あてゲームの的みたいに飛び出してくる我が日本兵のショットが連続します。人気TVドラマ「コンバット」におけるドイツ兵を観ているようでした。

戦場で主人公の米兵(ニコラス・ケイジ)が長い顔でやたらと悩んでいるシーンが目立ちます。
「どうするべきか?どっちにしようか?」迷っている場面がとても多い。
主人公が一升瓶で日本酒を呑んでいるシーンもあって「ストレス溜ってますねぇ」と身につまされます。

史実で米軍はナバホ族の言葉を暗号に使っていたとのこと。そのためにインディアンが二人従軍することになります。
軍内でのコミュニケーションのみならず人種間でのそれがテーマになっています。

白人、東洋人、ネイティブアメリカン、主人公の米兵もイタリア系という設定ですが黒人が出てこないのが何となく不思議でした。
でもそこまで広げたらウー監督の手に余りますかね?
広島カップ

広島カップ