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エネミー・ラインのGINのレビュー・感想・評価

エネミー・ライン(2001年製作の映画)
3.7
オーウェン・ウィルソン主演。

偵察中撃墜され、敵地に不時着してしまった空軍パイロットが、孤立無縁の中、脱出を図るサバイバルアクション。

この作品の良いところは、主人公がとにかく逃げるというシンプルな構成と、焦点を当てる対象キャラが少ないこと、その分、人物描写に当てられ、話の展開もテンポよく進んでいく。

そしてもう一つの良さは、キャスト!
オーウェン・ウィルソンと言えば、『ワンダー 君は太陽』で演じたように、ハートフルドラマやコメディがよく似合う役者だ。
彼の容姿は明らかに優男(ヤサオトコ)なので、軍人って感じじゃない。
でも、爽やかにハッタリをかましてくれそうなイメージもあるから、逃げるしかないっていう役には持ってこいって訳で、結構なハマり役だったのだ。
そして、もう一人は…
レイガート提督役、ジーン・ハックマン。
この人がいるだけで、存在感があるというか、物語に重み・厚みが増した感じになる。
兵士の命を預かる上司として、放つセリフや姿が毅然としていて、なんと凛々しいことか。
振る舞いがシャキッとしていて、ホントに渋くてカッコいいオッサンだ。
どういう歳の取り方をしてるのか。
最後も良いところを、まんまとかっさらっていった。

ストーリーは特に工夫らしいものは無かったけど、そんなに気にならなかった。
アメリカ軍人が主役だから、ヒヤヒヤさせながらも最後は溜まりに溜まったウップンを晴らすように、ドカンとスッキリさせるエンターテイメント作品に仕上がっていた。
そして、なかなかのグッド エンディング👍
脇役として素晴らしい演技をしたジーン・ハックマンを見たいなら、この作品はオススメだと思う。
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