七沖

ターミネーター3の七沖のレビュー・感想・評価

ターミネーター3(2003年製作の映画)
3.7
〝恐れるな。未来は変えられる。〟
評価が低いが、割と好きな作品。だがこのキャッチコピー、ラストまで観るとちょっと悲しい気分になる…。

T2から数年。審判の日は回避されたはずだが、人類滅亡の悪夢に苛まれて放浪の旅を続ける青年になったジョン・コナー。彼と、将来彼の部下になる人間を狙い、スカイネットはT-1000を超える対ターミネーター用ターミネーターを送り込んでくる…というストーリー。

前作の敵は液体金属だったが、本作は……ありそうでなかった、女性型ターミネーター!シンプルだが、普通にいいアイデアだと思う。いまの時代にはありふれたアイデアだが、この映画公開時はまだ20世紀だ。シュワちゃんをボコる華奢な女性という絵面はそれだけでインパクトがあった。

美少年だったジョン・コナーがこんな青年になるものかという批判は分かるが、ジョンを演じたニック・スタールも充分イケメンだ。
クレア・デーンズが演じたヒロインも、今の女性像に通ずる強さを持って、なによりサラ・コナーのスピリットを受け継いでいて全然悪くない。

終盤に行くにつれてどんどん低予算映画っぽい雰囲気になっていくが、クレーン車でのカーチェイスや棺を片手に銃を乱射するシュワちゃんなど、印象に残るシーンも多い。

ラストの展開が一番賛否両論あるところだと思うが、皮肉が効いた展開で個人的にはわりと好きな作品だ。
七沖

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