HOLYDAY

話の話のHOLYDAYのレビュー・感想・評価

話の話(1979年製作の映画)
4.5
旧ソ連の天才アニメーション作家、ユーリ・ノルシュテイン監督。話の話。
宮崎駿や手塚治虫に影響を与えた方らしく、代表作として拝見しました。

たった29分の短編なんですが。なんと美しい作品なんでしょう。今の技術ではなく、切り紙動かして作るコマ撮り映画。部分的に実写と合成しながら、なにか、テクスチャのような背景にシーンが展開されていく。動画の上にトレッシングペーパーを重ねたようなボケ方、部分的に色を与えたり抜いたりという配色、本や漫画ともちがう、版画にも似てる、そしてアニメーションになっていて、どこかノスタルジック。

物凄く詩的な印象を持ちました。
絶えず鳴るバイオリンのような音楽、時には優しく、時にはキューブリック的にキリキリと、ソ連に古くから伝わる子守唄、タンゴを踊るシーンから突然、徴兵され、帰ってこなくなる男達、詩人、おおかみ、りんご。

詩の世界観をそのまま散文的にアニメーション化したような、散りばめられたような物語。
美しいアニメーションです。是非拝見を。