アニメーションの美しさ。
手のかかった魅せ方。
推敲を重ねた丁寧さに、
ときめかざるを得ない
といったところ。
ストーリーらしきものは
掴めず。
ただただ感性を
研ぎ澄ませて
映し出される夢に身を委ねる。
詩を楽しむ感じに
近いのだろうか。
せつない音楽ともに広がる
薄暗い空気感。
甘酸っぱくないノスタルジー。
ゆりかご、おおかみ、りんご、
ダンスパーティー、長縄跳び。
ただ残念なことに
この夢にあまり共鳴できず。
監督の少年期の思い出が
切り貼りされて
繋ぎ合わされて
出来上がった作品らしいので、
ソ連という国に対する知識不足と
わたしの持つ暗さのベクトルが
監督の持つベクトルと
あまり重ならないんだろうなー
と残念に思った次第。
折角だから重なりたかったよ。