たけちゃん

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.4
なんて美しい場所でしょう、友だちと一緒で……


デヴィッド・イェーツ監督 2010年製作
主演ダニエル・ラドクリフ


シリーズ「映画で振り返る平成時代」
今回は平成23年(2011)です。

この年は説明がいらないかも……
忘れもしません。
2011年3月11日、午後2時46分
宮城県牡鹿半島沖でM9.0の地震が起こりました。
東日本大震災です。

僕はその時、作業中で、三脚にまたがっていたんですよね。だから、揺れにすぐ気付きました。

旭川市は地震の少ない土地で、その旭川でこれだけ揺れるとは大変だ!そう直感しました。
直ぐにテレビに走り、流れてくる映像に衝撃を受けました。自分の人生でも比べることが出来ない衝撃です。
テレビに向かって「逃げて!」と叫んでいた。

以前、宮城県に住んでいたことは書きましたが、その頃に出会った僕の妻は福島県の人なので、親戚の多くも東北にいます。幸いこの時は無事だったんですが、やはり数日間連絡が取れず、本当に心配しました。
二度と起こって欲しくはないけど、忘れてもいけない。自然災害なので、備えるしかないんですよね( ᵕ_ᵕ̩̩ )


この年の映画は、「ハリー・ポッターと死の秘宝1・2」の年でした。
他には「トランスフォーマー・ダークサイド・ムーン」や「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」、「ワイルド・スピードMEGAMAX」などの大作シリーズものがヒットしていましたね。




さて、映画です。
僕が選んだのは、「ハリー・ポッターと死の秘宝」PartⅠです。PartⅠは前年の公開ですが、これも平成23年の年間3位ですからね。もちろんPartⅡが年間1位でした。

シリーズとしては、まだ「謎のプリンス」をレビューしていないんですが、そちらはPartⅡと共に後日改めてレビューします。

ここまで映画は、ひとつの原作に対し、全て1本で作品化していました。原作は「炎のゴブレット」以降、上下巻になっていましたから、そもそも映画1本では尺が足りません。
なので、映画にどうしても必要な要素のみを残し、かなりの部分が割愛されてもいます。原作ファンが物申したくなる部分です。

しかし、「死の秘宝」は上下巻をPartⅠ・Ⅱとして作成されましたので、原作のかなりの部分をそのまま描いています。その意味で、今作はかなり納得の映画化になっていますね。



ダーク。
シリアス。
もう、ホラーに近いですよね。

オープニング
いきなり、新しい魔法大臣の目のアップ!
楽しい雰囲気は皆無です(> <。)
また、画面の色合いの暗いことね。
これ昼間にテレビで見ると、見えんよね。



前作のラストで悲しい別れがありました。
今作はハリー、ロン、ハーマイオニーたちがあの方の遺した宿題、すなわち残された分霊箱を破壊するための旅に出ます。
だから、大好きなホグワーツも出てきません。
とはいえ、残されたヒントは少なく、若い3人ゆえ、すれ違いも。
さらに、手にした分霊箱のひとつ、やっと手に入れたペンダントは心弱いものに悪影響を与える。それって、まるで「ロード・オブ・ザ・リング」。ハリーとロンでは、フロドとサムのようには出来ないよね( ¯−¯ )フッ



そして、今作はいよいよ「死の秘宝」が明らかになりますね。アニメーションを使った演出は好きでした。
ニワトコの杖
蘇りの石
透明マント
過去の作品で小出しにされていた点が線で結ばれます。これを集めていたダンブルドア先生は、改めてすごいと感じたよねぇ。

そして、ニワトコの杖を探すヴォルデモートは、グリンデルバルドの元を訪れます!
ここにいましたか、グリンデルバルド\(^o^)/
あと、ナギニもね。
これでファンタビに繋がったかな?


最後に、ここでも悲しい別れが。
ドビー……
君は本当にヒーローでした( ˘ ˘ )ウンウン



PartⅠはハリーたち3人の分霊箱探索と逃避行の旅になりますが、いよいよPartⅡは光と闇の魔法戦争です。
なので、シリーズの詳しい解説とその顛末はPartⅡのレビューにて。
今回はこの辺で。