固まっていた人生が
解き放たれる物語。
人種も生きてきた背景も
全く違うふたりに
心の交流が生まれた時、
カフェに集う
ちょっとはみ出た人々をも
温かく包む。
キンキンと
ヒステリックな女は、
不幸な空気を捻り出す。
肯定される多幸感。
豊満って
持てる力が大きいな。
エンドロールの黒地に
黄色い文字。
何度も流れるコーリング・ユーが、
しつこいのだけれど、
馴染んでゆく良さ。
鉛筆に差し込む消しゴムを
お土産に貰った時、
あの映画のだ!(タイトルど忘れ)
なんて気分が上がった事を思いだした。
あの頃は作品の雰囲気だけしか
掴めなかったけれど。
懸命に生きている人が、
ほっと出来る作品かもしれない。
優しくなっちゃうよね。