TAKA

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のTAKAのレビュー・感想・評価

4.2
2018-038-030-008
2018.2.4 TCなんば別館 Scr.12

午前十時の映画祭8 18本目

・え?え~~~?((((;゜Д゜)))
からのコーリング・ユー(^_^)
・主人公は・・・。
・かもめ食堂。もたいまさこさん(笑)
・そうあって欲しい日常。

有名ですけど初見です。

砂漠?
荒野?
尖った構図。
あれ?
いきなりケンカ始めちゃったよ(゚д゚)
え?
こんな砂漠みたいな荒野の真ん中で、おばさん置き去り?
え?え~~~?((((;゜Д゜)))

そしたら
道路が流れ始めて・・・

聴こえてきた。
コーリング・ユー・・・
何だか懐かしくて、それでいて洒落た響き
いつか聴いたことがある。
半音で展開していくメロディーがジャジーに響く。

え~~~?((((;゜Д゜)))って始まった割りには、いきなり懐かしい感じに浸っちゃった(笑)
しかもジャジーなテンションのかけ方がいい。
80年代から90年代にかけてくらいの雰囲気だよね。(^_^)

尖った構図、
独特な色彩、
だけど何処か柔らかな親しみを感じる
既視感のある世界。

ブレンダ。
働かない夫、言うこと聞かない子供達、
家事もモーテルの切り盛りも、全て自分独りにのしかかる。
笑顔が消えて・・・
いつもイライラしてる。
攻撃的な衝動。

そこに登場した異分子。
ジャスミン!
荒野を歩き抜けて、バグダッド・カフェに辿り着いた(^_^)
フワッホー♪(* ̄∇ ̄)ノ♪

なに?この女?
ドイツ人の旅行者?
金持ち?
何でこんなとこ泊まるの?
冷やかし?

鬱陶しい・・・

全てに攻撃的なブレンダ。
知ってか知らずかマイペースのジャスミン。

散らかってる?片付けなきゃ。
子供?あやして一緒に遊ばなきゃ。
ペンキ剥げてる?塗らなきゃ。
染め上げる独特の色彩と空のいろ・・・

リラックスしてるジャスミン。
気に入られたいとか、そんなんじゃなく
ただそうしたいからそうしてる。
皆もきっと、その方が気持ちいいと思うから。

反発するブレンダ。
私の場所(バグダッド・カフェ)で何してる?
だけど・・・悪い人じゃないのかも。
徐々にほぐれていく。
ブレンダの心。

気がつけば・・・
バグダッド・カフェは笑顔で溢れてた(^_^)

本作の主人公はブレンダだよね。
彼女の心が癒される物語。
いつの間にか遠くなっていた当たり前の日常を取り戻していく。
ジャスミンの内面は殆ど語られない。

途中からジャスミンがもたいまさこさんに見えて仕方ありませんでした(笑)

かもめ食堂関連の一連の作品を思い出しちゃいましたよ。
なんか雰囲気似てない?
流行っていた自分探し系の作品群。
多分本作の影響を受けてるのではないかな?
いや、知らないけどf(^_^;(笑)

今を変えてより楽しく過ごすには・・・
まず足許を前向きに改善して行くこと。
楽しくね。
そう、ジャスミンが、単に「そうしたいから」そうしたみたいに(^_^)。
そんな、そうあって欲しい日常の話。

凄い大事件はないのだけれど、
色彩や絵柄と美意識、
そういったものが物語とうまく合わさって造り上げられた独特の作品世界が味わい深い。(^_^)

良い映画でした。
ありがとう!
午前十時の映画祭8♪(* ̄∇ ̄)ノ♪

追記。
・となりに座ってたオジサンが、マジックが始まる直前くらいに席を立って帰っちゃいました。
もう少し我慢してたら良かったのに・・・
f(^_^;
TAKA

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