風の旅人

恋はデジャ・ブの風の旅人のレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
3.5
この映画が2月2日の出来事を描いているとは露知らず、偶然にも同じ日に鑑賞した。
もしかしたら私もフィル(ビル・マーレイ)と同じように、同じ日を繰り返しているのかと、一瞬疑ってしまった。

天気予報士のフィルは、仕事仲間のリタ(アンディ・マクダウェル)とラリー(クリス・エリオット)と共に、毎年2月2日に行われるグラウンドホッグデーの取材で、ペンシルベニア州の田舎町パンクスタウニーにやってきた。
取材を終え帰路に就くフィルたちだったが、天候が急変し帰れなくなる。
翌朝目覚めると、フィルはまた同じ日を繰り返していることに気づく。

フィルの心境の変化が巧みに表現されていた。
何度も同じ日を繰り返している内に自暴自棄となり、自殺を試みるも失敗したことで、自分本位だったフィルは他人本位へと改心し、悟りの境地に達する。
その間がリタとの恋愛を軸に描かれる。
失敗を重ねながら、様々な選択をし直して恋を進展させていく様は、さながら恋愛ゲームをプレイしているようだった。
一度積んだ経験が失われないことから、あらゆる分野の達人となったフィルは、リタとの恋愛を成就させ、無事エンディング(翌日)を迎える。
観終わった後、生き方を見直したくなった。
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