アキラナウェイ

恋はデジャ・ブのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
3.6
おススメ機能なのか何なのかNetflixでこの「恋はデジャ・ブ」のジャケットがいつも出てくる。すっとぼけたビル・マーレイが「観ろ、観ろ」としきりにアピールしてくる。93年の映画で堂々と表に出て来てんのあんたらぐらいやで…。

ループするタイムリープ系はあまり好みじゃないんだけど…。同じシーンに飽きちゃうし。でもまぁビル・マーレイの顔に免じて鑑賞!

気象予報士フィル(ビル・マーレイ)はプロデューサーのリタ(アンディ・マクダウェル)、撮影スタッフのラリーと毎年2月2日の聖燭節に行われるグラウンドホッグデーを取材する為、田舎町のペンシルバニア州パンクスタウニーへ向かう。文句を言いながら撮影を終えたフィルは、猛吹雪で予期せず一泊する事に。しかし、翌朝6:00のアラームで目覚めると同じ2月2日が繰り返されている事に驚愕する。

そこから延々と2月2日がループします。起点は朝の6:00。フィルがあらゆる手段で2月3日を迎えようとしても、必ず2月2日の朝6:00。2月2日に閉じ込められてしまうフィル。これには観ているこちらも「時間の呪縛」に半狂乱になりそう。

同じシーンの繰り返しに、心折れそうになるものの、流石のビル・マーレイ、その演技力と脚本の妙で飽きさせない。

残念なのは、聖燭節だとかグラウンドホッグデーだとか言われても文化圏が違う我々には全然ピンと来ないところ。グラウンドホッグデーとはウッドチャック(グラウンドホッグ)が自分の影を見て冬眠するかどうかを観察することによって、春の到来の時期を占う伝統的な祭事だそうだが(wikipedia調べ)、ウッドチャックっていうのも大き目のリス、ネズミの様な風貌で全然馴染みがない。延々とクリスマスイブの6:00に戻されて、クリスマスを迎えられないとか、そんな設定でも良かったんじゃ…?

あと、映画本編とは関係ないんですけど、タイムリープという言葉は僕にとっては新しくて、タイムトラベル、タイムスリップ、タイムトリップという言い方の方が馴染み深い。

タイムリープというのは和製英語で小説の「時をかける少女」で初めて登場した言葉なんだとか。どうりで細田守監督の「時かけ」公開あたりから、巷ではタイムリープが一般的になった様な…。

時かけもBTTFもタイムトラベルものは、来たるべき悲劇を未然に防ぐべく時間を超える作品が多い。しかし、この映画の悲劇は何せ2月2日に閉じ込められた事。

フィルはあらゆる手段で「明日」を迎えようと奮闘したり、開き直って散々悪い事をしたり、絶望して自殺未遂をしたり…。

自己中心的で皮肉屋だったフィルが、何度も迎える「今日」の中で人間的に成長し、迎えたラストシーンは感動的。

古臭さは否めないけど、なかなかの良作でした。明日が来るって幸せ。