青二歳

ルー=ガルーの青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

ルー=ガルー(2010年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

原作京極夏彦のアニメーション化。"いびつなディストピアに対峙することになった少女たち"という話は悪くないが、天才ハッカー(兼天才エンジニア)少女はともかく、目覚めちゃった天性のアサシン少女がメンバーにいるのはさすがに御都合主義が過ぎる。格闘能力に秀でたカンフー少女までがギリ許される範囲だと思いますよ…

【おはなし】すべての食品が合成品でできた社会。「信じ難いことに、昔は生き物を殺して食べていたらしい」という少女。
この30年でヒトはすべて端末で繋がり、リアルでのコミュニケーションは希薄になっている。端末で管理された監視社会らしい。そして昔を知らない少女たちはその世界のいびつさを知る事もなく暮らしている。
ある殺人事件に巻き込まれたことから、少女たちは自分たちの生きる社会のおかしさに気づいて行く…

割にベタなSF設定だし、核心に迫るのが少女たちというのもまぁオーソドックス。
しかし話がカニバリズムに進んでいくとは…ならばもう少しこの世界での“食”について描くべきだったのでは。監視社会の方がメインになってるけど、監視社会というよりこれは管理された牧場だからなぁ…せっかくのトンデモな真相が唐突過ぎてハテナ?でした…
青二歳

青二歳