Yukiko

大脱走のYukikoのレビュー・感想・評価

大脱走(1963年製作の映画)
4.5
2021年5月5日   NHKBS放送
『大脱走』   1963年制作
監督、ジョン・スタージェス。
他の監督作品に『荒野の七人』『老人と海』がある。

第2次大戦下。スタラグ・ルフト北捕虜収容所。
ドイツ軍は脱走者に手を焼き、「腐った卵を一つの籠に」と
いう思惑で脱走常習者を集めて、脱走が難しいこの収容所
に入れた。
その収容所にアメリカ兵のヒルツ(スティーブ・
マックイーン)が捕虜としてやって来て、早速監視の盲点に
気付く。
次々にやって来る卓越した脱走のプロ達。
脱走計画を立案するリーダー役のバートレット(リチャード・
アッテンポロー)の下、それぞれの特技を生かし、250名の
脱走者が通るトンネルがダニー(チャールズ・ブロンソン)
達により掘られていく。



脱走計画の綿密さ。
3か所の穴掘り。
トム、ハリー、ディックと名付けられたトンネル。

脱走時に着る服の手作り。
その後の身分証明書の偽造。

着実に進められていく計画。

合間にヒルツの単独脱出が入る。
脱出叶わず、何度も独房入り。

穴掘りから約1年後、脱走決行!
脱出時、予定外のことがおき、発覚となる。
逃亡時、列車、手漕ぎボート、自転車、バイク、飛行機、
ヒッチハイクなどなど、様々な手段を使ってそれぞれが
逃走する。

250名の脱走予定者だったが、内、77人がトンネルから
出て・・・


目が離せない息詰まるストーリー展開。
逃げるヒルツの草原を走るバイクでの逃走シーンが、
この映画の清涼剤。開放感。
すがすがしく、カッコイイ!

実話だってところが、凄い。

ドイツ軍の捕虜となったオーストラリア空軍のポール・
ブリックヒルが、送られた捕虜収容所で体験した脱走計画
を基に、戦後「The Great Escape」という本を出版した。
その本を読んだジョン・スタージェス監督が映画化。
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