まさなつ

大脱走のまさなつのレビュー・感想・評価

大脱走(1963年製作の映画)
4.7
レビュー100本目は、日本映画「七人の侍」だったんで、200本目はアメリカ映画で。

リアルタイムで観たわけではないですが、子供の頃から何度も観た映画。劇場は1回だけですが、映画が好きになるきっかけの一作であることは間違いないです。
今回、久しぶりにDVDで観ました。さすがに昔のようには熱中できなかったですが、やはり面白かった。一級の娯楽映画です。

脱走や脱獄というと、目立ってはいけないので、静かに黙々と、というのが普通ですが、この映画は相反して派手だし、前半は収容所だということを忘れるくらい明るいです。収容所内なのにいろんなもの調達したり、あり得ないという突っ込みは置いておいて、これは、ある種のチームスポーツのよう。いろんな個性の人々が、それぞれの得意を生かし、協力して巨大な敵に挑戦する。このあたりは「七人の侍」にも通じます。
それでいて、しっかり戦争映画にもなってます。一応、実話にもとづくそうですが、かなり娯楽よりとは思います。
それにしても、250人もの脱走計画とは!計画のプロセスでも、見つかってり、落盤があったり、計画に足りなかったりと、それぞれでサスペンスになってて飽きません。
脱走してからも、それぞれの人々の逃げ方が様々で、最高に面白いです。

マックイーンのカッコよさは言うまでもありませんが、ジェームズ・コバーンの飄々とした感じが好きでした。チャールズ・ブロンソンも含めた「荒野の七人」組が、ここでも活躍してます。
一方、リーダー役のリチャード・アッテンボローやドナルド・プレザンスは、ちょっと可哀想で、このあたりは戦争の無情感も出てました。

監督はジョン・スタージェス。「荒野の七人」も監督してますが、こちらの方が断然面白い。

アニメや怪獣以外の映画を見始めた頃は、アメリカ映画一辺倒だったので、この作品は、やはり、私にとっては映画の原点であり、「娯楽映画の缶詰」なんです。
まさなつ

まさなつ