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大脱走のAPのネタバレレビュー・内容・結末

大脱走(1963年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

オカンがこの映画大好きで世間一般的にも高評価、今週注目の新作がないので"ジョジョ・ラビット"おかわりと天秤にかけてこちら。

久しぶりにやらかした、変に期待しすぎた、思ってたのと違った。収容所からの脱出がゴールかと思ってましたわ。だから後半しんどかった…。

全員で役割や暗号を決めて穴を掘り進んでいく過程は一番観たかったところ。トンネル掘りのスペシャリストがいれば、トンネルに空気を送り込む機械を作る設計士?もいて"ONE TEAM"さが最高です。中でもトンネルの長さを計る計測士と250人分の服を調達した仕立て屋は素晴らしいなと。

あるときはベッドを解体して木を調達したり、謎ルートでジャムとかチョコを仕入れたりとユーモアあってとても良い。

帽子かぶるだけやったりトラックの荷台に隠れたりして脱走する緩さ、こいつがバレても注意だけで済まされる緩さも好感。

トンネル完成が近づいて迎える独立記念日、行進からの芋焼酎大盤振る舞い、みんなの浮かれている感じ良かった。

ただアイブズが脱走を図って死亡、インターミッション、ここから一気に重くなっちゃったな…。

収容所から出ても逃げ切れず命を落とした人物が多すぎてツラい…。この展開をなんとなく知ってたら準備できとったけど。
戦争シーンのない戦争映画ってのも先に知っておきたかったな。

後半取り乱しっぱなしのダニー、閉所恐怖症とかじゃなくてもあの狭さは怖いよな、トンネル崩れるの絶対無理、支柱入れよ!

独房王(そんな言葉あるのか)ヒルツ、名優スティーブ・マックイーン、最後のボールが跳ね返る音が印象に残る、こういう終わり方めちゃくちゃ好きだわ。

いやー、悔しい。ちょっともう一回観させてください。絶対もっと好きになれそうなので。
AP

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