タカ

大脱走のタカのレビュー・感想・評価

大脱走(1963年製作の映画)
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大規模かつ綿密に計画された大脱走劇❗️

オープニングのテーマ曲から高揚が止まらない。
軽快に紡がれるメロディに胸が高鳴る。
戦時中の捕虜収容所からの脱走
てっきり刑務所からの脱獄の話と思い込んでいたので、いきなりの軍服で面食らう。

だけどもあんまり重くない。
脱走失敗しても即処刑とはならない。
収容所と言うとユダヤ人収容所のイメージが先行してしまうので、気が滅入りがち。
でも、脱走計画メインのエンタメテイスト強めで一安心

トンネル王、調達屋、独房王、偽装屋、ビックX
何なのその異名の数々は!
どんな所で腕磨いてるんだよ〜
皆それぞれ連合国の元将校だけど、今じゃ脱走のプロ
そんな個性たっぷりのプロ達が一致団結して大仕事を画策するんだから、そりゃ興奮する!
課題が見えるたびに策を巡らせて解決していく姿にやったーと恍惚を覚える。

高揚感から一転した絶望感で叩きのめされる。
やっぱりそうだよなぁ。
そういうシチュエーション下だから予想はできるんだけど、どうしてもはっと息を呑む。

ドイツ軍内部でも派閥はあったのだろう。
空軍とゲシュタポ
見識が浅いのであまり状況が分からなかったが、
少なくともこの映画では軋轢を感じさせる描き方になっている。

マックィーンの有名すぎるバイクシーンが爽快
相当なことをやっているのにイタズラっ子っぽい笑顔のままでいられるのが素敵
きっとまだまだやらかしてくれるんだろう!
期待を残したラストでときめきは消えないまま。
色褪せない名作
タカ

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