大晦日、雪の積もる林の中で偶然大金を拾った三人の男。迷った挙句この金をくすねようと計画した彼等だが次々に予期しない事がこのプランに起こる。
サスペンス映画では急展開ということがよくあります。
ドライブに例えれば高速道路を西に走っていてそのまま真っ直ぐに行くものと思いきや、急にインターチェンジで北東方面に大きくハンドルを切るようなもの。
これに対して本作は市街地の細い路地を交叉点が来る度に右に行ったり左に行ったりしていつの間にか今どこにいるのかスタート地点からかなり遠い所に来ているといったストーリー展開。
え、またこの角曲がるの？また次の角曲がるの？そんなに曲がったら帰れなくなっちゃうよと観客をどんどん迷路に誘い込んで行きます。
ホラーよりもスパイダー・マンよりもサム・ライミにはこうしたサスペンスの方が向いているんじゃない？と思わせるほど面白かった。
ダニー・エルフマンの宙ぶらりん感覚の音楽とビリー・ボブ・ソーントンのデカイ眼鏡もかなり効いていました。
