rur

シンプル・プランのrurのレビュー・感想・評価

シンプル・プラン(1998年製作の映画)
4.1
いつかのこのミス1位。このミス上位作品は読んでいた時期が私にもありました。読書家を気取ってはいるけれど、実はあまり読んでない私です。ネットフリックス見たことない作品で溢れてる…

原作は読み切ったことを後悔するような作品で地味地味地味そして地味、さらには後味まで悪いときてる! そして映画化ですよサム・ライミですよどんな退屈な映画になるのかと思ったら地味地味地味そして地味でめっちゃ面白かった! 恐ろしいほど昔に読んだ割に作中、割と鮮明に何が起きたか覚えていたんですが、それを待ちながら見てると登場人物のバカさにあんまりイライラしないのが新しい発見(※ふだんは超イライラします。とくに兄貴みたいなのすごい嫌い…)

主人公が小説版よりずっと好感度高い人だったのでそれが効いてたなと思います。決断の悪さ苦さを切なさに消化できるかどうかはいかに観客に主人公がイノセントであるかと思わせるにかかっているっていうか! でもこれ、自分が賢いと思って賢い行動をしていたはずの主人公(とその妻)がすべてを最悪なことを引き起こしてるんだよな…と(※映画では最悪度合あまり感じなかった小説と同じことしてるんだけど)

見て良かった。原作よりかなり良かった。面白かった。一攫千金を夢見てる人は一度ぐらい見たっていいと思う。
rur

rur