この映画の評価が高い理由が私には全く分からなかったよ。
知的障害者である兄が、あり得ない真似をするという筋書きから感じたことは、あり得ない展開にするために知的障害者という設定を利用したとしか思えなかったよ。
実にくだらないな。
これでは知的障害者は諸悪の根源になる厄介でお荷物な存在である、と主張しているようなものであろう。
この映画の作り手たちは、そんなことにも気が回らなかったのかね……
知的障害者である兄だけが誠実な人間であるという設定には評価をするが、そんな彼自身が全ての原因となっているという設定は、全くもって評価し兼ねるよ。
あらゆる設定と筋書きがブレ過ぎていて、テーマと呼べるようなものも見当たらず、何を主張したかったのかも全く読み取れなかったよ。
私の理解力の低さが原因である、と思いたいが、あらゆる場面において弟の判断と行動の有り得なさも評価を著しく下げているので、結果は変わらないであろうな。
弟の学費のために牧場を売って金を作って自殺した父親の話は何だったのかね……
以上だ。